筋紡錘と伸張反射。筋肉は、伸びると縮む。

 

筋紡錘とは、筋肉の中にある感覚受容器のことを言います。

筋線維と筋線維の間にあって平行に並んでおり、筋の中央から末端についています。

筋紡錘は、動的情報(筋が引き伸ばされているときの伸展速度)と静的情報(筋がどのくらい伸ばされているか)を感知しています。

 

運動やストレッチなどで筋肉が伸ばされると筋紡錘も一緒に伸ばされます。

筋肉が伸ばされたことによって筋紡錘が感知をし、筋が切れてしまわないようにするため(損傷しないため)に縮む働きがあります。

これを伸張反射といいます。

 

例えば、イスに座っているときにウトウトして寝てしまいガクンとなることがありますね。

ガクンとなって前には倒れず、元に戻れるのは筋紡錘が感知をしたことによる反射があるからです。

 

また、膝蓋骨を軽く叩くと膝がピョンと伸展される膝蓋腱反射も同様です。

 

生活習慣の中にも、運動時の反動、走るとき、ボールを蹴るとき、投げるとき、ジャンプをするときも伸張反射は使われています。

 

伸張反射は、脳を経由せずに起こるので動作が速い。

意識をして動くよりも速いので、楽に動くことができます。

また、大きな力を出すこともできます。


 

こうやって効率よく動くことも、スポーツ動作も生活動作にも大切になってきます。